海外送金のコツとおすすめ業者まとめます
留学や駐在、海外永住時の初期資金としてまとまったお金の送金が必要となることってありますよね。
高額資金の海外送金となれば、手数料も心配だし、また手続きがスムーズに行われるのだろうか?
不安はつきません。
そこで今回は、海外送金時の注意点~おすすめの海外送金方法5選までまとめて紹介します。
これから、留学や駐在、海外永住などでまとまった額の海外送金を予定されている方は必見です。
送金時の注意点
まずは、海外送金時に意識したい注意点を以下3つ見ていきましょう。
海外送金は国内送金とは異なる点で、以下3点は絶対に抑えておきたいポイントです。
1.高額送金時には報告が必要
日本では国内海外間送金に関して外為法第55条の規定により、送金額が3000万円を超える場合は国に自己報告をする必要があります。
他方で、海外の銀行からの送金を日本の銀行の口座で受領する場合、又は日本から海外の銀行の口座への送金につきましては、外為法第55条の規定により、送金額が3000万円相当額を超える場合に事後報告していただく必要があります。
引用:財務省
申告は日本銀行のシステムを利用して行う必要があり、電子申請も可能となっています。
また、1か月に100万円を超えた海外送金を行った場合、日本の金融期間から税務署に支払調書(税務署が納税者の正確な支払いなどを把握するための資料)が提出されます。
またこの支払調書の内容に基づき、税務署から「国外送金等に係るお尋ね」という文章が届く可能性があるのです。
厳密にいうと回答は自由ですが、回答がなかったり虚偽の回答があった場合は税務調査に発展する可能性があるので、可能な限り協力したいですね。
税金関係は後々トラブルになると大きな痛手ですし、海外移住後に日本の機関とのやり取りが発生するとタイムラグもあり精神的も大変なのが事実。
しっかりルールに基づき報告を行い、クリアな海外送金を行うことをおすすめします。
2.手数料に注意
国外送金となると、国内送金と異なりある程度まとまった手数料が発生します。
大手金融機関の海外送金手数料を把握するには、楽天証券が提供している海外送金シュミレーターを利用するのが便利ですよ。
例えば日本からアメリカに10万円を手数料送信者負担で送った場合、海外送金シュミレーターを利用して計算してみると(ドル送金)
- 送金手数料:750円
- 海外中継銀行手数料:1,000円
で、合計1,750円の送金手数料が発生します。
※レートや状況によって、前後します。
1回の送金でも1,750円となるとかなりの手数料となりますし、ちょこちょこ分けて送金するとなるとコストとして無視できませんよね。
送金会社は複数社を比較し、できるだけ低コストで送金できる金融機関を利用するのが良いでしょう。
3.詐欺業者に注意
海外に住むことが珍しいことでなくなった今、海外送金業者は数多く存在します。
また、少額の送金に関しては銀行よりも小回りの効く資金送金会社を利用したほうが安いこともあり、手数料を節約したいがために安全性に疑問に残る怪しい送金業者を自然と利用してしまうことも。
手数料の安さに飛びつかず、利用の前には以下のようなポイントをしっかり確認し安全性を確認してから利用を行いたいですね。
- 長年運営ができているか
- ネット上での口コミには問題ないか
- いつでも日本語で連絡が繋がる窓口が用意されているか
- セキュリティーはしっかりしているか(本人認証など適正な手続きが行われているか)
また、ネットなどで渡航先に長くお住まいの先輩にアドバイスを仰ぐのも安心面では有効な方法です。
海外送金おすすめ送金法5選
さて、ここまでの注意点を理解した上で以下海外送金におすすめの送金方法・業者例を5つまとめて紹介します。
1.楽天銀行
金融機関名 | 送金手数料 | 限度額 |
---|---|---|
楽天証券 | 1,750円 | 100万円 |
<引用:楽天銀行>
国内ネット銀行最大手の楽天銀行はなんと言ってもその利用の簡単さと、ネームバリューでの安心さが魅力。
楽天銀行に口座開設さえすれば、アプリ・ネットで自宅にいながらサクッと送金できますよ。
また、不明点があれば国内・海外から土日を含む毎日問い合わせを受けてつけているのでいざというときも安心して利用できます。
2.新生銀行
<引用:新生銀行>
金融機関名 | 送金手数料 | 限度額 |
---|---|---|
新生銀行 | 2,000円 | 審査で決定 |
新生銀行の海外送金サービスGoレミットは、新生銀行に口座がなくても利用できるのが嬉しいポイント。
また、新生プラチナ優遇サービス(条件総資産平均2000万円以上等の条件をクリア)の会員の方は月一回海外送金手数料が無料となるので是非利用を検討したいですね。
また新生銀行は日本語と英語の2ヶ国語で対応してもらえるので、配偶者など日本語を話さない家族も安心して利用できるのも嬉しいです。
3.Wise(ワイズ)
<引用:Wise>
金融機関名 | 送金手数料 | 限度額 |
---|---|---|
Wise | 1,256円 | 100万円 |
こちらはWise(ワイズ)は、銀行でなく海外送金の専門会社です。
10万円をアメリカに送って手数料はたったの1,256円と、先程の楽天銀行の1,750円と比べ低コストで海外送金を行うことが出来ます。
スマホ1つでサクッと簡単に利用できるので、少額の海外送金を検討している方にはおすすめできます。
4.Smiles(スマイルズ)
<引用:Smile>
金融機関名 | 送金手数料 | 限度額 |
---|---|---|
Smiles | 1,480円 | 100万円 |
Smiles(スマイルズ)もWiseと同様、銀行でなく海外送金専門会社です。
Smilesの場合はWiseと異なり1日1回決められる基準レートをそのまま利用するので、一分一秒で変化するリアルレートでの取引がでない点は知っておきたいですね。
ちなみに先述したWiseの場合はリアルレートで取引できるので、為替の状況を踏まえ上手に選択したいです。
5.手持ち(現金)
こちらは、日本から必要な現金を手持ちして入国する方法です。
安全面からあまりおすすめできる方法ではありませんが、送金コストを抑えることが出来ますので少額であれば検討しても良いでしょう。
しかし、国によっては一定額の現金を持ち込む場合は税関での申告が必要になる可能性がありますので、お住いの国の法律をしっかり確認してから利用したいですね。
手数料を徹底比較して安全安心なサービスを利用
最後に、今回紹介した4つのおすすめ海外送金方法の必要コストを表でまとめてみます。
金融機関名 | 送金手数料 | 限度額 |
---|---|---|
楽天証券 | 1,750円 | 100万円 |
新生銀行 | 2,000円 | 審査で決定 |
Wise | 1,256円 | 100万円 |
Smiles | 1,480円 | 100万円 |
結論、少額であれば送金業者の利用がコスト面を考えおすすめです。
また、高額な送金であれば限度額や安全面を考えて銀行などのメジャーな金融機関の利用がベターでしょう。
国内・海外の垣根が低くなってきた今様々な便利な送金サービスもリリースされているので、利用の際は最新のサービスも合わせて検討しコストやセキュリティー面で納得の行く送金会社を利用したいところですね。
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