株初心者向け!知っておきたい株式投資の基礎知識

株式投資とは何?海外移住者が株式投資をするには?

株式投資要約

株式投資に興味はあるけど実際の株取引はまだ、という方もきっといらっしゃいますよね。

また、海外転勤や海外留学などで日本を離れることになった方、海外移住した方などの中にも、株式投資を日本でしていた・これからしたいという方もいらっしゃるのでは?

株式投資はザ・投資の王道!というイメージがあるものの、ハイリスクハイリターンの投資方法でもあるため、始める前に株式投資について基礎を学んでおきたいですね。

また、海外居住者は日本に住んでいた時と勝手が違うため、その点についても軽くご紹介しますね。

管理人
当サイト管理人のキャリー桃子が解説します!

株式投資とは?

まず最初は投資初心者向けに、株式投資とはそもそもどんな投資方法なのかについて紹介します。

株式の仕組み・利益の上げ方とは

企業が事業活動をする際手元の資金では不足する場合に必要資金を集める手段として発行するのが株です。

株の購入者は株主と呼ばれ、その企業のオーナーの1人になります。

一方で企業は事業資金を出してくれた株主に対し、利益の一部を還元することになります。

株式投資での利益の上げ方・メリットとは

具体的にどのような形で企業利益を株主に還元するのかというと、主に以下の3つがあります。

  • 配当金:事業で儲けた利益の一部を株主に配分
  • 値上がり益:購入時より高い株価で株を売った時の差益
  • 株主優待:企業が自社製品やサービスを株主に提供

業績が安定している企業の中には配当金や、長期保有株主向けの株主優待といった利益を株式保有中に定期的に得られるものがあるため、不労所得が狙えるのも株式投資のメリットの一つでしょう。

※100株保有時
配当金が1株200円の場合に得られる配当金額:200円×100株=2万円
明治ホールディングス(株):(100株以上)明治グループ製品詰め合わせ2000円相当
サッポロホールディングス(株):(100株以上・3年以上保有)ビール詰め合わせセットなど
イオン:株主ご優待カード(キャッシュバック)など

また、企業が発行する株式1株あたりの値段である株価は変動するのですが、この株価が購入時よりも高くなった時に売却すると、その差額が利益となります。

※100株保有時
購入時(1株2000円):2000円×100株=20万円
売却時(1株2200円):2200円×100株=22万円
値上がり益=2万円

株式投資のデメリット・リスクとは

では反対に株式投資のリスクには主に以下2点があります。

・値下がりリスク
・売買できない(流動性)リスク
・発行企業の経営破綻

値下がりリスクとは、購入時よりも株価が下がってしまって売ると損失が出てしまうリスクのこと。

株式は元本保証の金融商品ではなく、企業の業績や景気などが好調で株価が上がることもあれば、逆に業績や景気の悪化などで株価が下がることもあります。

また、銘柄によって株の取引量が異なるため、株を売りたいと思っても買い手が少ないと希望価格で売買できずに損失が出るといった可能性も。

さらに、企業の経営・財務状況が悪化して倒産してしまうと、最悪の場合株の価値がなくなってしまうことも。

このように配当金や値上がり益などの魅力がある一方でリスクも存在するため、失敗をできる限り避けるためにも投資先を検討する時には企業の業績や将来性などを多角的にしっかり確認し、初心者はまずは少額から慣れていく必要があるでしょう。

株の買い方・売り方

ではいざ株式投資を始めるとなった際に、どのように株を買ってその後株を売ればいいのでしょうか?

ざっくりとした流れをご紹介します!

STEP1:証券会社で口座を開設して入金する
STEP2:購入する株を選んで購入する
STEP3:株を売却する

まずは複数ある証券会社の中から利用する証券会社を選び、口座を開設して入金します。

手数料や取り扱い商品の豊富さ、取引のしやすさや投資情報の質の高さなど、いろいろな観点から比較し、皆さんにぴったりの証券会社を選びたいですね。

・野村証券
・大和証券
・みずほ証券
・楽天証券
・SBI証券
・マネックス証券
など

さて、口座開設と入金が完了したらいよいよ株を購入するステップです。

とは言っても日本の証券取引所に上場する銘柄は3000以上と、本やおすすめ銘柄などをチェックしたとしてもどの銘柄に投資するか悩んでしまいますよね。

そんな初心者の方は、身近な企業や業界に関連した企業から始めてみてはどうでしょうか?

「遠くのものは避けよ」という投資格言があるように、全く何の知識もない企業や業界よりも自分の知識や興味に繋がりのある企業の方が動向も掴みやすいはずです。

また参考までに、投資先企業を探す際に主にどんなポイントをチェックすべきか、YAHOO!ファイナンスでは以下のように紹介しています。

  • どんな事業を行なっているか知る
  • 売上や利益を知る
  • 会社の動向をニュースで知る
  • 配当や株主優待を知る
  • 株価の水準を知る
  • 予算で買えるかどうかを知る

引用:YAHOO!ファイナンス

投資先企業が決まったら株を買うステップに移ります。基本的に株は100株単位での購入となっています。

また、株を売買する注文方法には成行注文と指値注文2つがあります。

成行注文:値段を指定せずに現在の株価で注文する方法

指値注文:希望する売買価格を指定して発注する方法

※参照:SMBC日興証券

成行注文は取引が成立しやすい一方、相場が急変動した場合に想定以上・以下の価格で売買してしまう可能性もあります。

指値注文は売買価格を指定するため想定外価格での売買を避けられる一方、指定価格以下・指定価格以上にならないと売買できず、売買チャンスを掴み逃してしまう可能性もあります。

銘柄の取引量や相場状況に合わせて適切な注文方法を選びたいですね。

海外居住者が株式投資をするには?

基本的に日本非居住者となる場合、日本国内の証券会社で株式の取引をするのは難しいのが現状です。

例えば楽天証券では、「永住」する場合は証券総合口座の閉鎖が必要ですが、海外勤務等の理由で一時的に出国して「非居住者」となる場合は帰国まで取引はできませんが口座を維持することは可能です。

海外勤務や留学等のために出国し、日本国内「非居住者※」となる場合は、あらかじめの届出が必要です。
出国されている間は、当社の証券総合口座にて国内株式、外国株式、債券等をお預かりするのみとなり、一時的にお取引等が制限されます。
帰国後にご連絡いただくことで、制限解除のお手続きをさせていただきます。

<引用:楽天証券

このように海外居住者は日本の証券会社の利用ができないため、居住先の証券会社で口座開設して株取引をする必要があるでしょう。

ただし証券会社によっては外国人が口座を作るのが難しかったり、日本株の取り引きができなかったり取引できても手数料が日本国内証券会社よりも高くなったりと、日本居住時よりも株式投資のハードルが高いと感じてしまうかもしれませんね。

また、自分一人の力で株式投資をするのは不安という方や投資金が豊富な方などは、海外からも投資可能な日本のヘッジファンドなどもプロの力を借りるのを検討してみるのも一つの手かもしれません。

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初心者は勉強してから始めるべし

紹介した通り株式投資は、投資先企業のオーナーの1人として配当金や株主優待といった利益、株式の値上がり益を狙えるというメリットがある投資方法です。

ただし、株価が下がったり投資先企業が倒産したりするリスクもはらんでいるため安易に手を出すのは危険な投資方法でもあります。

初心者が株式投資を始める前には、「いい株」を見つけるための銘柄分析のやり方や経済界の動きなどのチェックなど、事前に本やセミナー、経済関連の情報サイトやブログなどで勉強してから始めるのがおすすめ。

また、海外在住者が株式投資を始めるためにはまずは居住先の証券会社を利用する必要があるでしょう。

海外に住みながら日本株に投資するのは手数料が日本国内証券会社より高くなりますが、逆に居住国企業への株には手数料面や情報収集面などで投資しやすい環境とも言えるかもしれません。海外住みのメリットも活かした株式投資を始めてみるのも一つの手とも言えるかもしれないですね。

本サイトでは、海外生活や海外在住者の資産運用に役立つ情報もまとめているので是非以下の記事も合わせて読んでみてくださいね。

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